お客様の声

佐藤食品様 - 物流アウトソーシングで売上285%成長を実現

九州を拠点とするチルド食品ベンダー・佐藤食品様に、ダイセーエブリー二十四の物流アウトソーシングサービス導入による効果と成果についてお話を伺いました。

物流アウトソーシングで売上285%成長を実現
企業概要

九州から本州への事業拡大を目指すチルド食品ベンダー

貴社の事業概要についてお聞かせください。

当社は九州全域を主要エリアとするチルド食品の卸売業者として、中四国・関西・関東エリアまでの広域配送網を構築しております。九州産の高品質な食品を始め、各地域の優良商品を取引先様にご提供する商品コーディネート業務を中核事業としております。

織体制としては、営業部を九州担当の第一エリアと、本州担当の第二エリアに分割し、私は第二エリアの担当部長として本州全体の統括責任者を務めております。

導入背景

営業リソースの分散と物流効率化への課題

営業活動と物流業務の分離が困難な状況

エブリー24導入以前の課題についてお聞かせください。

導入以前は自社物流センターを運営しておりましたが、最も深刻な課題は営業活動と物流業務の分離ができていなかった点です。物流センターでトラブルが発生した際、本来の営業活動に専念できない状況が続いておりました。

人材確保の困難さと固定費負担

その他の課題はございましたか。

人材確保の困難さも深刻な問題でした。庫内作業スタッフの確保が思うように進まなかった事。それ以外にも、自社物流センター運営に伴う固定費負担も経営上の課題として認識しておりました。

現在も九州エリアは自社子会社による物流体制を維持しておりますが、本州エリアについてはアウトソーシング戦略を採用しております。

現在も九州エリアは自社子会社による物流体制を維持しておりますが、本州エリアについてはアウトソーシング戦略を採用しております。

選定プロセス

一括管理体制と事業親和性を重視

2012年の出会いから本格導入へ

エブリー24との出会いについてお聞かせください。

初めてエブリー24と接点を持ったのは2012年のことです。当時、私が九州で量販担当業務を行っていた際、岡山の取引先様への営業活動の中で、エブリー24の大阪営業担当者とお会いする機会がございました。その際に1便のトラック配送をお願いしたことが始まりで、2014年5月に本格的な導入を決定いたしました。

選定理由

配送・物流の一括管理体制

エブリー24を選定された決め手についてお聞かせください。

最も重要視したのは、配送業務と物流業務の一括管理体制です。分散した業務管理ではなく、統合されたオペレーション体制を構築できる点を高く評価いたしました。

また、エブリー24の既存取引先様と当社の取引先様の事業領域が近接していたことも重要な要素でした。同業界への理解度が高く、当社のニーズを的確に把握していただけると判断いたしました。

スムーズな移行を実現した既存人材の受け入れ

導入時の移行プロセスはいかがでしたか。

導入時に最も安心できた要素は、既存の物流センタースタッフの移籍制度でした。当社で勤務していた約10名のスタッフに対して、エブリー24側で面接を実施していただき、ほぼ全員の移籍を実現できました。この制度により、業務の継続性を保ちながらスムーズな移行を実現できました。

導入効果

売上285%成長と営業効率の劇的改善

10年連続で前年比110%の成長を達成

導入後の具体的な成果についてお聞かせください。

導入後約10年間で、極めて顕著な成果を上げております。売上実績では10期連続で前年対比110%を達成しており、私が本州エリアの責任者として着任してからの累計成長率は285%に達しております。

この成長は、物流業務のアウトソーシングにより営業活動に集中できる体制を構築できたことが主要因であると分析しております。

営業活動への集中による新規開拓力強化

営業面での具体的な改善効果はいかがでしょうか。

物流業務と営業活動の完全分離により、新規開拓活動に十分なリソースを投入できるようになりました。従来は「物流をどうするか」という課題が新規営業の障壁となっていましたが、エブリー24との連携により、この懸念を解消し、積極的な営業展開が可能となっております。

サービス品質

デジタル化によるオペレーション改善

入庫管理とミス削減の大幅改善

サービス品質についてはいかがでしょうか。

入庫管理の精度向上と配送ミスの削減において、大幅な改善を実現しております。従来のリスト仕分け方式から、デジタルシステムを活用した仕分け作業に移行したことで、作業時間の短縮と品質向上を同時に実現できました。

この改善により、取引先様への早期納品対応も可能となり、顧客満足度の向上にも寄与しております。

トラブル対応とフィードバック体制の充実

問題発生時の対応体制はいかがですか。

問題発生時の対応体制とフィードバック機能が極めて充実しております。トラブル発生時には迅速な原因分析と改善策の提案をいただき、二次クレーム・三次クレームの発生を防止する体制が構築されています。

現在の利用状況

広域物流ネットワークの活用

関西2府4県から関東まで対応

現在の利用状況についてお聞かせください。

関西エリアでは、大阪を中心とする2府4県(京都・大阪・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)において、配送業務・仕分け作業・事務業務の包括的なアウトソーシングを実施しております。さらに、名古屋・東京の大都市圏についても、関西拠点から対応していただいております。

中四国エリアについては、中継拠点として事務所をご提供いただき、鳥取・島根を除く全県において配送網を構築しております。

コスト効率

競争力のある価格設定と協議体制

競合他社との価格競争力を確保

コスト面での評価はいかがでしょうか。

九州の自社物流と比較すると、当然ながらアウトソーシングコストは発生いたしますが、関西・関東といった地域特性を考慮すると、十分に競争力のある価格設定をしていただいております。

新規営業活動においても、競合ベンダーとの価格競争に対応できる物流コストを実現しており、営業戦略上も大きなメリットとなっております。

相互協議による最適化提案

価格設定のプロセスについてお聞かせください。

単純な価格競争ではなく、相互協議を通じた最適化提案をいただいている点を高く評価しております。コスト効率の改善が困難な案件については、双方で協議の上、最適な解決策をご提案いただき、Win-Winの関係を構築しております。

パートナーシップ

同一建屋での密接な連携体制

垣根のない協力体制の構築

エブリー24との関係性についてお聞かせください。

同一建屋内で業務を行っているため、日常的に密接なコミュニケーションを取っております。別会社間での業務連携にありがちな「壁」のようなものは一切なく、何らかの課題が発生した際には、共同で解決に取り組む体制が自然に構築されています。

継続的なオペレーション改善への取り組み

業務改善への取り組みはいかがですか。

オペレーションの改善要求に対しても、極めて前向きに対応していただいております。顧客からのフィードバックを基にした業務プロセスの見直しや、再発防止策の策定についても、積極的に取り組んでいただいており、継続的な品質向上を実現しております。

業界課題への対応

2024年問題と災害時対応

2024年問題への戦略的対応

2024年問題への対応状況はいかがでしたか。

2024年問題により、従来の九州-大阪間直送体制を見直す必要が生じましたが、エブリー24の岡山スーパーハブセンターを活用した中継体制を構築することで、円滑に対応できました。物流業界全体が困難な状況にある中で、予想以上に効果的な解決策をご提供いただけたと評価しております。

災害時・緊急時の迅速な対応体制

災害時の対応体制についてお聞かせください。

九州から関西への長距離配送において、天災・降雪・車両故障等の予測困難な事象が発生した際も、迅速な増便対応により配送スケジュールを維持していただいております。このような緊急時対応体制により、取引先様への安定供給を継続できております。

今後の事業展望

東日本へのエリア拡大パートナーに

東海・関東エリアへの事業拡大計画

今後の事業展開についてお聞かせください。

当社は九州を事業基盤としておりますが、中長期的には「脱九州」を目標とした事業拡大を計画しております。具体的には、関西・東海・関東エリアへの段階的な展開を検討しており、エブリー24の広域ネットワークを活用した拡大戦略を立案しております。

現在も関東エリアに取引先様がございますので、このシェア拡大についてもエブリー24との連携を深めていく方針です。

全国展開への期待

エブリー24の全国展開についてはいかがですか。

エブリー24が九州・東北エリアに進出された際には、ぜひ業務委託をお願いしたいと考えております。当社の全国展開戦略とエブリー24のネットワーク拡大が合致すれば、より大きなシナジー効果を期待できると考えております。

他社への推奨ポイント

食品業界の物流課題解決

全国規模の物流ネットワークの優位性

他社様への推奨ポイントをお聞かせください。

最も推奨したいポイントは、関東から名古屋・大阪・中四国に至る広域物流ネットワークです。食品業界では人材不足・コスト上昇・配送距離の長大化といった課題が深刻化しておりますが、エブリー24の中継拠点網を活用することで、これらの課題を効果的に解決できると考えております。

食品業界特有の課題への対応力

食品業界の物流課題についてお聞かせください。

運転手不足・コスト上昇・人材確保困難といった業界共通の課題に加え、東京-中四国間のような長距離配送における中継拠点の確保が重要な課題となっております。エブリー24は、これらの課題に対する包括的な解決策を提供できる数少ない事業者であると評価しております。

総括

10年間のパートナーシップがもたらした成果

最後に、エブリー24との10年間のパートナーシップについて総括をお願いします。

エブリー24との協業により、当社の事業基盤を抜本的に変革することができました。売上285%成長という数値的成果もさることながら、営業活動への集中による事業競争力の向上、物流品質の改善、災害時対応力の強化など、多面的な効果を実現できたことを高く評価しております。

今後も事業拡大のパートナーとして、長期的な協力関係を継続していく方針です。エブリー24の皆様とともに、さらなる成長を目指してまいります。